右腕が夏を知らせる

草アレルギーを持っているけど、毎日のように公園に出かける。
一口に公園と言っても、ここテンペルホフ公園は元々空港だったこともあり、386ヘクタールもある大きな公園。
大きな大きな滑走路跡がこの公園の特徴だが、敷地のほとんどは草原となっている。
そして所々に小さな林があり、小さな丘があり、そのまた所々にポツリポツリと木が立っている。
木陰を覗いてみると、空手の組み手をしているひと、ヨガをしている人、犬とゴロゴロしている人、ピクニックをしている人など、皆それぞれ思い思いの事をしている。
腕に蜘蛛が探検しにやってきた。
風に揺られて葉っぱ同士がスリスリしている音が心地いい。
その葉っぱの隙間からチラチラ照らす陽の光。
キュウーキュウー
今まで聴いた事の無い鳥の声。
さっきは蜘蛛、気づくと今度はアブラムシが親指に。
生ぬるい風とひんやりした風が交互に体を撫でて行く。
てんとう虫。
右腕が冷える。
夏が来たんだ。
石塚智寿
http://www.tomohisa54.com/
人気者ですねー
返信削除プッチに好かれるんですねーー
木陰で、目を閉じてみて下さいね。
そうすると、普段気付かない様な様々な音が
聴こえてきます。
溢れてきます。
音の洪水です。
光が、瞼の薄い膜を通り越して感じらる。
身体の奥の方にチクチクとイタズラをする様に。
私、一ヶ月くらい前に、
すごく素敵な時間を過ごしたんです。
そうやって。
時間がただ通り過ぎるのだけど
その通り過ぎる時間というのが
言葉にできない
大きな大きな幸せをもたらしてくれて
頬に雫が伝ったんだな。
すりすり
ちらちら
きゅうきゅう
腕、冷やさないで下さいね。
温めたい。
それは素敵な時間だったのですね。
返信削除僕も今度目を閉じて、瞼を通して光を感じてみたいと思います。
そして耳を澄まして、普段気付かない音を聴いてみたいと思います。
ご心配ありがとうございます。
お陰で少し、温かくなりました。