天井の壁、夢の夢

今朝の夢はなんとまた生々しかったことだろう。

目が覚める直前、自分が寝ているのは秋田の実家の二階だという感覚に陥った。
一瞬、完全に勘違いをしたのだ。

目を開けるとそこはいつもと同じ、ベルリンの僕の寝室だ。

ああ、あれは夢かと、部屋に飾っているおばあちゃんの写真に目を向ける。おばあちゃんはいつもと変わらず父親の隣に座っている。

ああ、今日はまた、死んだいとこも出てきたし、母や姉も出てきたし、あ、地元の旧友もいたっけなあ。

そういう夢だってことは、自分の魂が実家に飛んでいたのかもしれないなあ。

頭の中には、bump of chickenのハルジオンと天体観測が大音量で流れていた。


そんなことを考えていたら、さらにもう一段階目が覚めた。

そうか、最初に目が覚めたと思っていたのは、あれも夢の中での出来事だったんだ。

確かに、おばあちゃんの写真を見ようにも裸眼だとぼやけてほとんど見えないはずなのに、さっきはハッキリと見えていたもんな。

目に映った天井の壁も、窓の外で揺れる木の枝も、夢の中で見たものだったのだ。

本当にリアルな夢だった。


こうして、夢の中で生者も死者も関係なく会えるのだから、いつだって皆を感じていられる。


今日はとっても暖かい気持ちで、一日を始められる。



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