無題

ふむ、この気が抜けたような感覚に陥る、ということについて、とことん考えた方がいいと思うようになってきた。その日の仕事については朝起きた時の勢いと責任感からこなすことはできる。これは当然のこと。しかし、仕事が終わってふと休憩をすると、途端に心が殻になったような心持ちに襲われる。やりたいことはある、それが大切なことだってことも分かっている。でもそこに向かうだけの力が湧いてこない。

今休暇が終わってベルリンに戻って来た友人から電話があった。久しぶりに彼女と話していたら、それだけで元気が湧いてきた。そして彼女には、僕は毎年夏になると気力の落ち込みに悩まされていると言われた。確かにその通りなのだ。夏になり日が長くなって、明るい時間を持て余していることがマイナスに影響しているのか。去年の夏は予定が色々と入っていたから乗り越えられたものの、一昨年は今年とは比べ物にならないくらい酷かった。おかけで胃の調子をおかしくしてしまったのだ。

日が長くて通りに人が多くいる、街はざわついていて落ち着かない。その雰囲気に僕の心があてられてしまうのだろうか。一方、冬は夜が早く訪れるし寒さが厳しいので、街はひっそりと静まり返る。前回の冬は特にドイツ語の勉強がはかどった(上達したかは別として)。

ここまでの数週間は毎週ベルリンの郊外に出ては湖に入り浸っていた。自分のやるべき事はそっちのけで、そうなると本来は罪悪感に苛まれるのだが、暑い日差しの下、水に浸かり、森の中を歩いていると精神的にとても落ち着くのだ。罪悪感もなく、健康的な気分になる。これが自然の力というものなのだろうか。いずれにしても、夏の過ごし方については何かしら工夫しなくてはなるまい。夏は毎年やって来るのだから。

現状としては、幸い段々と日が短くなって来ているので、闇の中で僕の心も静けさを取り戻しつつある。

コメント

このブログの人気の投稿

[Ausstellung] "Partnerstädtische Bindeglieder -zwischen Akita und Passau"

【旅行記】「イスラエル編 聖地エルサレム」 Part1

どっさり降りました。