デッサン教室 その四

第四回目


さて、四回目。

今回は盆栽、描く対象も段々と複雑になってきている。こうなると空間把握が難しくて、鉛筆を使って距離を測ったり、枝の斜め具合いを確認したりに時間がかかる。時間がかかると今度は絵を先に進めたくなる衝動に駆られる。

葉っぱの数は忠実に再現したが、根っこの数や葉っぱの形はいい加減になってしまった。でもこの習作を見て分かるように、そういう細かい部分は意外とどうでもよくて、作品が良く見えればそれでいい、ということも言えるはずなんだ。

今回のデッサン教室では、僕は敢えて基本を学ぶことに集中し、自分の色というよりも、対象を忠実に再現することを考えていた。それは自分の色はいつでも出せるからで、普段ならやらないことをここにやりに来たんだ。

だから、細部まできちんと描き込むことができないことについては、満足していないが、それでもやはり再現性、どれだけコピーしているかと、その作品の良し悪 しはイコールではないと思うのだ(全く違うとも言い切れない部分もあるだろうが)。これは言うまでもなく、僕の絵のスタイルからして当たり前のことなのだが、その当たり前のことを、実際に自分で経験してみる、ということが大事なのだと思う。


二枚目は、前回に引き続き竹ペンを使う。小さな対象を大きく描くという練習。

ゴッホの陰影を参考に描いてみたが、影を線で表現することが今ひとつ出来ていない。自分の中ではこの練習を続けるべきか、よく分かっていない。もう少し時間が必要で、そのための時間を自分が作ろうとするか、今はなんとも言えない。



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