切符と検札官

今日は唐突に3本立てです。


今日電車に乗っている時、目の前で切符の検札に引っかかっている人を見た。
ドイツでは、駅には改札が無いので無賃乗車も可能なのだが、それを取り締まる検札官が電車間を巡回していて(基本2人1組)、切符を持っていないのが分かると罰金を取られる仕組みになっている。

目の前のおじさんも検察官に対して言い訳なのか、一言二言喋っていたが、最終的に40ユーロを払わされていた。

検察官のひどい所は、彼らは決まった制服を着ている訳でもなければ、身なりも至って普通の人を装っている事だ。
日本でも万引き防止の為に警官が私服で徘徊しているようだが、恐らく身なりはそれなりにしっかりしてると予想される。
どっこいベルリンでは総じて大学生の様な年代の人ばかりで、しかも真面目そうな学生よりもチャラチャラしたのからチンピラ風まで、様々で、こいつらが検察官だろうという判別は不可能に近い。

こないだ会ったチンピラ風は、同乗した時に絡まれたら嫌だなあ位に思っていた輩だったので、ドアが閉まっていきなり「私どもは検札です、切符を見せてください(ドイツ語で多分こう言ってた)」と言って印籠のように写真入りの検札官IDを見せられた時は驚いた。
彼らの雇用形態はどうなっているのだろうか?どこからどう雇われるのだろうか?幾らもらってるんだろう?謎だ。仕事的には少し面白そうだけど。

彼らは旅行者にだって容赦はしないそうなので、僕も切符は買うようにしている。

それに比べて、ベルギーのブリュッセルでは、トラム(路面電車)が主要な交通手段になっているのだが、友達の話によると検札は年に1度あるか無いかだそうだ。乗り物の違いも有るかもしれないが、例え検札に見つかっても、その時の運賃を払うだけで見逃してくれるそうで、事実上タダで乗ることが出来る(とは言っても、切符はしっかり、買いましょう、ね)。

ジュネーブも似たようなもので、もし払っていない人が多いとすれば、これで経営が成り立ってるのか心配になってくる。

いずれにせよ、交通機関の料金は日本に比べてどこも安いと思う。
ベルリンだと2時間以内であれば一定区間を自由に乗り降りできる切符があって、2,1ユーロ。
一概には言えないかもしれないが、都内、新宿から2時間で行ける距離を考えたら相当な違いがある。
公共のものに対する考え方の違いだろうか。


最後に、こちらの方では駅に改札が無いのは、キリスト教の性善説の考え方から来ているという記事をどこかで読んだが、だったら抜き打ちの検札をするのでは中途半端な気がする。
近年では教会に行く人も減っていると聞くし、特にベルリンの様な他民族都市ではそもそも適用が難しいと思う。
表向きは「貴方の事を信じる」、と言っておきながら、「やっぱちゃんと買ったの?」って、だまし打ちに近いね。



筆者のウェブサイト
http://www.tomohisa54.com

コメント

  1. ども、こんにちは。

    久しくなりますが、様々な不調から(体、機械物などなど)復調してきました。
    写真や記事たくさん見させて頂きました。
    無事過ごしているみたいで何よりです。

    これからが本当に寒くなりますので気をつけてね。
    (日本の方は昨日も30℃を超えてます。。。暑くて死にそう)

    返信削除
  2. コメントありがとう。
    コメントじゃなくて直接メールくださいな。
    僕の外付けHDDも動かないままです。。
    どうにかしないとなあ。

    返信削除

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